2022年3月22日 火曜日
3月19(土)、20(日)に缶サットHigh School「缶サット電子系講座」を開催しました。今回の講座は缶サットに搭載する電子系機構の製作を通して、電子回路やプログラミングの知識と技術を習得しました。今回は、東京大学より講師の先生方をお招きして、直接指導していただきました。講座には、県内の高校生26名(県内7校)が参加し、来年度開催を予定している「ふくい缶サットグランプリ」への参加を目指し、大会で使用する缶サットの電子系機構の製作を行いました。
1日目
はじめに、東京大学の牛講師から、超小型人工衛星の開発や缶サットについての説明、缶サットに搭載する電子回路設計についての講義を受けました。その後は、マイコンとブレットボード、気圧センサーをもとに、電子回路を作成し、あらかじめ用意されたテストコードを使用して気圧や温度、湿度を測定しました。動作確認ができた後、缶サットのミッションを考案し、フローチャートの作成を行っていきました。また、実際に缶サットに搭載できるように回路設計を行い、実際に使用するセンサーの配置を考え、5層程度の立体回路の設計を行っていきました。今回の電子系講義では初めて体験する実習も多く、最初は戸惑う様子も見られましたが、講師の先生方に相談しながら、一生懸命取り組んでいました。
2日目
2日目は、東京大学の鈴本講師によるプログラミングの講義から始まりました。プログラミング講義では事前に用意していただいたテキストを基にプログラミングの基礎を学びました。変数や条件分岐、関数など初めて扱うプログラミングに手探り状態ながらも取り組みました。その後、各チームで設定したミッションを達成すべく、回路を製作する実装チームとプログラミングを行うプログラムチームに分かれて作業を進めていきました。
電子機器やプログラミングの知識がない状態でスタートした生徒もいましたが、この講座を通して、自分の成長を実感できているようでした。
参加した受講生からは、「アイディアを出し合うことで、より良い方法を見つけたり、それぞれのスキルごとに役割分担ができたので良かった。また、経験豊富な講師によるアドバイスもありとても参考になった。」や、「最初は缶サットとは何かあまりわからない状態でやることを決めましたが、わかりやすく説明をしていただいたので、できるようになったことが大幅に増えました。また2日間では完成させることはできなかったので、学校でも積極的に続きをやりたいと思いました。宇宙のことにさらに興味を持つことができ、充実した2日間になりました。ありがとうございました。」などの感想が得られました。