2019年10月7日 月曜日 実験講座
嶺南地区の中高生を対象に、若狭高等学校海洋キャンパスにて、「若狭缶サット講座」が行われました。
概要説明のようす
はじめに、サイエンスラボ所員から、高校生や大学生が行っている缶サットおよび缶サット大会の説明や、缶サット製作の意義について説明を行いました。その後、今回の缶サットミッションを発表しました。
缶サットミッション
①「落下時間」・・・設定時間での落下
※強風によりミッションから削除
②「直立着地」・・・着陸時・着陸後に缶サットが直立。
③「風船割り」・・・着陸時に風船を割る。
機構の検証のようす
風速7m/sの強風のため、気球の係留が難しく、体育館での実施となりました。ミッションも「直立着地」と「風船割り」の2つに絞り、参加者は4グループに分かれて機体の設計および製作に取りかかりました。
テストフライトの回数が限られているため、実習室では、機体の製作と動作テストを繰り返し行いました。構想した機構が期待どおりに動作しているか、検証と評価、改良を繰り返しながら、限られた時間をマネジメントしながら機体の製作に取り組みました。
体育館でのフライトのようす
参加者全員が体育館に集まり、缶サットのフライトを行いました。約8m程度の高さにゴンドラを吊し、そこから缶サットを落下させ、2つのミッションの達成度を競いました。
直立のためには「起き上がりこぼし」や「接地面積を増やす」方法を、風船割りは「針で割る」方法と、ミッションを達成するための原理は同じですが、製作された缶サットはチームメンバーの考えを結集させた独創的な機構をしていました。
フライトを行う前に、はじめの設計・製作からどのような実験を行い、どのように改良したのかを、参加者全員に発表し、フライトを行いました。
気球からの投下
各チームのフライトを終え、チームでブリーフィングを行っていましたが、風が少し弱まったのを見計らって、急きょ気球でのフライトを行うことにしました。
気球は、風の強さに合わせ、地上20m~30mの高さで係留をしました。気球から投下してみると、体育館でミッションを達成した缶サットも思いどおりにはいかず、あらためて開発の難しさを感じることができました。
強風でしたが、若狭の海を背に、とても心地よい実験をすることができました。