2021年2月24日 水曜日
2月13日(土)、14日(日)に缶サットHigh School「缶サット電子系講座」を開催しました。今回の講座は缶サットに搭載する電子系機構の製作を通して、電子回路製作やプログラミングの知識と技術習得を目的としました。新型コロナ感染拡大の影響で、東京大学の講師2人はオンラインでの支援になりましたが、県内の高校生35名(県内8校)が参加し、来年度開催を予定している「ふくい缶サットグランプリ」への参加を目指し、大会で使用する缶サットの電子系機構の製作を行いました。
1日目
はじめに、東京大学の今村氏からオンラインで、超小型人工衛星の開発や缶サットについての説明や、缶サットに搭載する電子回路設計についての講義を受けました。その後は、各チームに分かれて与えられたマイコンとブレットボード、センサー等をもとに、動作テスト用の回路を製作し、あらかじめ用意されたテストコードを使用して動作確認を行いました。
回路を製作し動作確認ができた後、電子系回路の作製に取り組みました。実際に缶サットに搭載する丸型基板に実装できるよう回路設計を行い、用いるセンサーの配置を考え、3層以上からなる立体回路の設計を行いました。今回の電子系講義では初めて体験する実習も多く、参加した生徒たちは試行錯誤しながらも東大の講師とオンラインで話をしたり、直接青柳先生から直接指導をうけたりしながら、製作を行っていました。
2日目
2日目は、東京大学の鈴本氏によるプログラミングの講義から始まりました。プログラミング講義では事前に用意していただいたテキストをもとにプログラミングの基礎を学びました。この講義もオンラインでの説明でしたが、変数や条件分岐、関数など初めて扱うプログラミングに手探り状態ながらも取り組みました。その後、各自設定したミッションを達成すべく、回路を製作するチームとプログラミングを作るプログラミングチームに分かれて作業を行いました。講座の終わりには、各班の進捗状況を報告し、意見交換を行いました。
参加した受講生からは、「電子系と聞いて難しいイメージがありましたが、英語や数学といった学校で学習した内容が直結している箇所があって、学校での勉強が大切だと感じた」「先生方が丁寧に説明していただきとてもよかった。工学に対する関心が高まった」「プログラミングやはんだ付けなど学校では体験することができない経験をすることができた。また参加したい。」などの感想が得られました。