2022年6月21日 火曜日
6月18日(土)、19日(日)に缶サットHigh School「缶サット構造系講座」を開催しました。今回の講座では、缶サットの形状が飛行に与える影響について基本的な原理から応用までを学び、缶サットに搭載する電子系機構の製作や、缶サットのボディとパラシュートの製作を行い、飛行テスト(フライト実験)を行いました。
受講生は、令和4年3月の電子系講座と今回の構造系講座で学んだことを生かして、7月23日(土)、24日(日)に開催する「ふくい缶サットグランプリ」に挑みます。
感染症拡大予防のため、オンラインによる講座展開を余儀なくされていましたが、約2年ぶりに講師の大学生と対面で直接指導を受けることができたため、参加生徒たちは多くのことを学ぶことができ、有意義な時間をすごすことができました。
1日目
午前中は、望月講師から、超小型人工衛星や製作する缶サットの実験についての講義を受けました。次に、チームごとに面談を行い、ミッションの確認や、これまでの課題などを説明し、今後の進め方について東大生の講師からアドバイスをいただきました。午後からは、チーム内で缶サットの構造(主にパラシュート)を製作する人と電子系回路やプログラムを製作する人とに役割分担をして作業を行いました。パラシュートの大きさやパラシュートと缶をつなぐ紐の長さを計算して、試行錯誤しながら製作を行ったり、何度も回路やプログラムを見直したりしながら、講師の先生方のアドバイスを受け、一つずつ課題を解決しました。
2日目
1日目に引き続き、分担して作業を行いました。缶サットにカメラ、モーター、磁気センサー、光センサー、SDカードを搭載し、明るさや向きを感知して上空から写真を撮ったりモーターを動かしたりといったミッションを設定し、実験に取り組みました。ドローンを使って缶サットを投下する飛行テストでは、何度も失敗したものの、最適条件を見つけ、ミッションに成功したチームもたくさんありました。7月の「ふくい缶サットグランプリ」に向けて、受講生は時間ギリギリまで課題解決に向けて一生懸命取り組んでいました。最後にブリーフィングを行い、2日間の進捗状況や、各チームで見つかった新たな課題を共有し、まとめを行いました。
2日間の講座を終えて、参加した受講生からは「先生方がとてもわかりやすく説明してくださったので無事完成することができました。ありがとうございました。これからも一つのことを追究するということと挑戦して試行錯誤を繰り返すということを大切にしていきたいです。」「講師の方や他の学校の方と交流できて楽しかった。また、長時間集中して開発したため、製作が進んだという達成感と自分の能力が上がったという実感が大きく湧いた。」「色々ミスがあったりして気分が落ち込むこともあったが、みんなと協力して最後まで作りあげることが出来て良かったです。」などの感想が聞かれました。