2024年6月28日 金曜日
6月15日(土)、16日(日)に缶サットHigh School「缶サット構造系講座」を開催しました。講座には61名(県内10高校と1中学校の11チーム)が参加し、缶サットに搭載する電子系機構の製作や、缶サットのボディとパラシュートの製作を行い、テストフライト(ドローンを使った缶サットの投下テスト)を行いました。
受講生は、令和6年2月の電子系講座と今回の構造系講座で学んだことを生かして、令和6年9月14日(土)、 15日(日)に開催する「ふくい缶サットグランプリ」に挑みます。
1日目
午前中は、講師から、超小型人工衛星や製作する缶サットについての講義を受けました。次に、チームごとに面談を行い、ミッションの内容やこれまでの課題などを確認し、今後の進め方について講師からアドバイスを受けました。午後からは、チーム内で、缶サットの構造(主にパラシュート)を製作する人と、電子系回路やプログラムを製作する人とに役割を分担して作業を行いました。さまざまな大きさや形状のパラシュートを試行錯誤しながら製作したり、何度も電子回路配線やプログラムを見直しつつ講師の先生方のアドバイスを受けたりしながら、一つずつ課題を解決しました。
2日目
各チームで設定したミッションに基づき、電子系担当者は、カメラ、モーター、磁気センサー、光センサー、SDカードなどの各種電子部品やセンサーを作動させるプログラムを記述しました。プログラムがうまく機能せず電子回路の見直しが必要になるなどの失敗を何度も繰り返しながら、完成に近づけていきました。構造系担当者は、テストフライトを何度も行い、試行錯誤しながら、徐々に自分たちで設定したミッションを達成できる缶サットに近づけていきました。どのチームも、9月の「ふくい缶サットグランプリ」での優勝に向け、時間ギリギリまで頑張っていました。最後は成果発表を行い、各チームが2日間の進捗状況や、グランプリに向けての抱負などを報告し、まとめを行いました。そして、グランプリの先にある全国大会出場や世界大会出場を目指して決意を新たにしました。
2日間の講座を終えて、参加した受講生からは「初めてプログラミングしたけれど、入力ミスや回路の設計ミスなどがあってとても難しかったです。けれど講師の先生が分かりやすく教えてくれたおかげで最初の時と比べて格段にプログラミングが出来るようになりました。」「落下速度や空気抵抗係数などからパラシュートの面積を求めたりと、前回より論理的に活動することができた。」「とても充実した2日間だった。講師の方々は非常にフレンドリーで話しやすく、自分たちものびのびと缶サットの作業に打ち込むことができた。課題を考えて潰していくと、どんどん新たな課題が出てくるのが難しく大変だったが、その一方でとても面白く感じた。」などの感想が聞かれました。