実験の記録 Record

2019年7月31日 水曜日 実験講座

東京大学の研究者に学ぶ講座「超小型人工衛星開発講座」

日 程 令和元年7月20日(土)9:00~16:00
          21日(日)9:00~16:00
          27日(土)9:00~15:30
場 所 サイエンスラボ物理・地学、サイエンスラボ生物、
    第2体育館、グラウンド
協 力 東京大学大学院航空宇宙工学専攻 中須賀研究室 
参加者 高専生4名、高校生12名、中学生23名
内 容 1日目:中須賀真一氏 講義、缶サット製作・テストフライト(屋内)
    2日目:缶サット製作・テストフライト(屋外)
    3日目:缶サットコンテスト

 

3日間にわたる、東京大学の研究者に学ぶ講座「超小型人工衛星開発講座」が行われました。

ミッション発表時の様子

ミッションの発表

1日目

 はじめに、東京大学中須賀教授から、超小型人工衛星の開発や大学生の缶サット世界大会「ARLISS」についての講義があり、今回の缶サットミッションが発表されました。


「2機のパラシュートによるミッション」
①時間差着陸 ・・・2機が5秒差で着陸する。
②2機間着陸距離 ・・・2機の着陸地点を大きくする。
③空中撮影 ・・・空中でもう1機を撮影する。
④空中分離 ・・・1体となった機体が空中で切り離す。

 ※ミッションごとに決められたポイントが設定されており、そのポイント合計を競う。

 

 各チームはマネジメントリーダーを中心に、どのようにミッションポイントを獲得するのか作戦を立て、ミッション達成のための缶サットの設計および製作を行いました。また、本年度は、体育館でフライトテストを実施ししました。高さ約9mの天井から缶サットを投下し、構想した機構の検証と評価を行い、缶サットの改良を重ねました。

缶サット製作の様子1缶サット製作の様子2缶サット製作の様子3体育館天井からの缶サット投下缶サット着地後の分析

気球からの缶サット投下

気球からの缶サット投下

2日目

 ミッション達成に向け、午前中は体育館でのフライトテスト、午後はグラウンドにて、缶サットコンテスト同様の条件で、フライトテストを行いました。
 地上約50mの高さに係留された気球から、缶サットを投下しました。一体となった機体の分離やパラシュートの開傘を確認した体育館でのフライトテストとは違い、2機がどのような時間差で落下するのかや、2機がどれぐらい離れて着地するか、搭載したカメラがどのように撮影できているかなど、ミッションの達成状況を評価していました。チームによっては、作戦を変更して缶サット機構を1から作り直したり、風による影響を利用できる機構を追加するなど、ミッションポイントの獲得に向けて、缶サット製作に取り組んでいました。

IMG_1154.jpg

大空に漂う気球

3日目 缶サットコンテスト

 いよいよ、缶サットコンテスト当日となりました。前日に発生した台風の影響も心配されましたが、天候は晴れのちくもり、風速3m/s程度の予報で、予定通りの実施となりました。
 講座2日目から1週間後ということもあり、各チームが改めて考えた作戦や機構をもとに機体の修正を行い、コンテストに臨みました。
 コンテストでは、2回のフライトテストを行い、各ミッションごとに決められたポイントの合計を競いました。コンテストのフライトでは、開傘せずに自由落下した缶サットや機体が分離しなかった缶サット、予想以上に機体間の距離を広げた缶サットなど、いろいろな落下をしていました。
 コンテストの後は、各チームの缶サットの機構や作戦の発表を行いました。

 ミッションポイント集計結果はこちら 

 今回、缶サットコンテストで最高ミッションポイントを獲得し、最優秀賞に選ばれたのは、Bチームです。また、機体分離において、独創的で機能的な機体を製作し、ベストストラクチャー賞に選ばれたのは、Fチームです。表彰式では、教育総合研究所所長から各チームに賞状と賞品を、中須賀先生からも賞状をいただきました。

 参加した中高生からは、「この缶サット製作を通して、時間・人・リスクのマネジメントの勉強になった。」「チーム全員でトレードオフの意見を出し合えたことがおもしろかった。」「失敗を繰り返し、分析を繰り返すことで達成できたことがよかった。」などの感想をいただきました。

 

 

缶サットの落下缶サットを見つめる中須賀先生Dチームの発表Bチームの発表Fチームの発表Cチームの発表Aチームの発表Eチームの発表最優秀賞の表彰ベストストラクチャー賞の表彰 集合写真


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