2019年8月26日 月曜日
8月7日(水)にアドバンス講座(第2回)が開催されました。
第1回のアドバンス講座で製作した自分たちのループコースターの性能を分析しました。スタート位置を変えることで、低速域での速度と飛距離がどう変わるかを測定し、グラフ化して分析しました。自分たちが製作した装置が様々な条件下でどのような挙動を見せるのか、その分析手法の基礎を学びました。生徒からは、「ループコースターでの位置エネルギーが運動エネルギーに変わるだけではなく、回転のエネルギーにも変わり、学校で習っている力学的エネルギーの保存とは違う」といった意見があり、興味深そうに実験と分析に取り組んでいました。
硬水と軟水の違いについて、4種類のミネラルウォーターの味を比べたり、紅茶にしたときの様子や石けんを溶かしたときの様子を比べたりしました。その後、それぞれのミネラルウォーターに含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度を、EDTAという試薬を用いたキレート滴定により求め、硬度を計算しました。滴定の終点を予想したり、商品ラベルに表示された硬度と実験で算出した硬度を比較し、誤差の考え方について学びました。生徒からは、「実験をする際の試料量や測定精度における器具選びの重要さなどを学べた」「キレート滴定の原理がおもしろいと思った」といった感想がありました。
異なる種の細胞同士を融合させ、新たな品種を作り出す細胞融合という方法があります。今回は、紫キャベツ、赤パプリカ、黄パプリカ、レモン、ピーマンの細胞を使用しました。セルラーゼで細胞壁を溶かし、細胞壁のない「プロトプラスト」を作成しました。その後、ポリエチレングリコールを使用して、細胞を融合しました。生徒からは、「細胞同士が融合するのを初めて見ました。」「植物細胞は長方形をしていましたが、細胞壁がなくなることでプロトプラストが丸くなり、面白かったです。」との感想があり、興味深く顕微鏡をのぞき込んでいました。