2023年6月23日 金曜日
6月17日(土)、18日(日)に缶サットHigh School「缶サット構造系講座」を開催しました。今回の講座では、缶サットの形状が飛行に与える影響について基本的な原理から応用までを学び、缶サットに搭載する電子系機構の製作や、缶サットのボディとパラシュートの製作を行い、飛行テスト(フライト実験)を行いました。
受講生は、令和5年2月の電子系講座と今回の構造系講座で学んだことを生かして、7月22日(土)、23日(日)に開催する「ふくい缶サットグランプリ」に挑みます。
1日目
午前中は、望月講師から、超小型人工衛星や製作する缶サットの実験についての講義を受けました。次に、チームごとに面談を行い、ミッションの確認や、これまでの課題などを説明し、今後の進め方について東大生の講師からアドバイスをいただきました。午後からは、チーム内で缶サットの構造(主にパラシュート)を製作する人と電子系回路やプログラムを製作する人とに役割分担をして作業を行いました。パラシュートの大きさやパラシュートと缶をつなぐ紐の長さを計算して、試行錯誤しながら製作を行ったり、何度も回路やプログラムを見直したりしながら、講師の先生方のアドバイスを受け、一つずつ課題を解決しました。
2日目
1日目に引き続き、分担して作業を行いました。缶サットにカメラ、モーター、磁気センサー、光センサー、SDカードを搭載し、明るさや向きを感知して上空から写真を撮ったりモーターを動かしたりといったミッションを設定し、その実現に向けた実験を繰り返しました。ドローンを使って缶サットを投下する飛行テストでは、電子回路のプログラムがうまく機能せず、自分たちの思うようなデータが取得できないなどの失敗を繰り返しつつ、徐々に自分たちの設定したミッションを達成できる缶サットに近づけていきました。7月の「ふくい缶サットグランプリ」に向けて、受講生は時間ギリギリまで課題解決に向けて一生懸命取り組んでいました。最後は成果発表会を行い、各チームが2日間の進捗状況や、次回グランプリに向けての抱負などを報告し、まとめを行いました。
2日間の講座を終えて、参加した受講生からは「パラシュートを作る際に、どの部分をどのようにすれば良いのかを考えるのが面白かったです。特に、滞空時間を延ばすためのパラシュートを作るのが楽しかったです。」「素晴らしい講師、職員の方々と環境で2日間取り組ませていただき、ありがとうございました。学校で作業していたときの悩みが次々と解決しました。」「今まで好きなもの、自分の打ち込めるものが定まっていませんでしたが、今回の缶サット講座を通して、自分がものづくりやIT関連のことが好きで、打ち込んでいくことができるものだと気づくことができました。本当に素晴らしい経験になりました!」などの感想が聞かれました。